あらすじ
「腹八分目」で育てたネズミは寿命がのびるーー全てはそこから始まった。長寿の鍵となる栄養素はなにか。腹八分目で、老化そのものも防げるのか。そして不老長寿の薬は……!?発展著しいこのテーマを、気鋭の研究者が展望。「それでもお腹いっぱい食べたい」人々の切なる食欲にも向き合いつつ、健康長寿への飽くなき探究を描く。 プロローグ 1 腹八分目の生物学の夜明け 食べすぎの戒め ラットの食餌制限で寿命が延びた ミジンコでも延びた! ハエでも、線虫でも、酵母でも コラム◎蚊も腹八分目を知る? 2 長寿の虫、あらわるーー寿命と遺伝子のはなし モデル生物と遺伝学ーー宝探し時代の訪れ 一つの変異で寿命が倍に 栄養と遺伝子がつながった ハエでも、マウスでも同じ遺伝子 体が小さい方が長生き!? 3 寿命にかかわる栄養素を特定せよ 栄養といえばカロリー 気にすべきはカロリーではない? 寿命を最大化させる配分は アミノ酸が鍵だった コラム◎腸内細菌と腸活のはなし 4 「効く」アミノ酸を探せ! 個性的なアミノ酸たち メチオニンだけを減らしてみると メチオニンかSAMか、それが問題だ 腸の老化と健康寿命 SAMは腸老化にかかわる 長寿のそばにいつもメチオニン メチオニンだけじゃない? 非必須なのに重要!?--定説への挑戦 さらにややこしい話、アミノ酸感知 結局、長寿スイッチをONにするには コラム◎全部ホルモンのせい? 5 「腹八分目」はどこに効く? そもそも老化とはーー12の指標 食餌制限でおこること いざ、ヒトでの大規模実験 タンパク質摂取とヒトの寿命 若いうちが肝心 老化を遅らせる薬の開発へ 6 それでも食べるのをやめられない理由 我々は食べるために生きている バッタの「タンパク質欲」 ヒトもタンパク質欲に支配されるか 食欲増強のしくみ 次世代を残すか、長く生きるか 生存戦略としての食餌制限応答 エピローグ 結局、我々はどう食べるべきなのか おわりに 引用文献