暗黒館の殺人(一)
綾辻 行人
2007年10月
講談社
小説・エッセイ
3.74 (166件のレビュー)
書籍概要
蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登(うらど)家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴……。著者畢生(ひっせい)の巨編、ここに開幕!(全四巻) ラストに差しかかる辺りでは、胸が詰まってしまった。胸中に、凡(すべ)ての妖しき館が次々に屹立し、そして次々に崩れ去って行った。冷静でいられる訳はなかった。 黒々とした暗黒館の廃墟の上に、私は何だか異様なものーー懐かしいような、切ないような、そしてどうしようもなく愛おしいものーーを、幻視してしまったのである。--京極夏彦<文庫版第四巻巻末に収録の「特別寄稿◆暗黒館の諸相」より抜粋>
詳細情報
- ISBN
- 9784062758550
- 出版社
- 講談社
- 出版日
- 2007年10月
- カテゴリ
- 小説・エッセイ