自分は「底辺の人間」です 京都アニメーション放火殺人事件
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自分は「底辺の人間」です 京都アニメーション放火殺人事件

京都新聞取材班
2025年7月9日
講談社
アニメーション
4.5 (3件のレビュー)

書籍概要

2019年7月18日に起きた京都アニメーション第1スタジオへの放火。 36人もの尊い命が奪われた悲惨極まりない事件はなぜ起きたのか。 被告の青葉は、公判で自身のことを「底辺の人間」と呼び、「底辺の論理」によって罪を犯したと話した。 事件を防ぐ手立てはなかったのか。 遺族が直面した喪失と、極限の悲しみ、苦しみに私たちはどう向き合えばいいのか。 これらの問いに答えるため、地元紙ならではのネットワークをいかして遺族に寄り添い、6年間取材を積み重ねた。 2024年度新聞協会賞を受賞した地元紙・京都新聞の連載「理由」をもとに書き下ろした一冊。 ーー「はじめに」よりーー この男は何者なのか? 社会を震撼させた事件が2019年7月18日、京都市にある京都アニメーション第1スタジオで起きた。 放火により36人が死亡、32人が重軽傷を負った。 地元紙の京都新聞は過去最大級の取材態勢を組み、事件の背景や犠牲者の人となりなどを精力的に報じた。 しかし、抜け落ちている大きなピースがあった。それは、現場近くで身柄を確保され、後に放火や殺人容疑などで逮捕、起訴された男の実像。 大やけどを負い、懸命の治療で一命をとりとめたが、初公判までの4年間、供述内容や近況などの情報は極めて断片的にしか入らなかった。 最後のピースが、公判を通じてついに埋まる──。 しかし、取材班の思惑は、公判が始まると戸惑いに変わっていった。 第1章 暴走 現場近くの公園/惨劇/逃走/娘との対面 第2章 喪失 涼宮ハルヒにそっくり/『氷菓』に託した青春 第3章 遺族 メディアスクラムのなかで/風化への思い/実名か匿名か 第4章 半生 初公判/「バオウ」と呼ばれた少年/真面目にやっても報われない 第5章 執着 京アニとの出会い/無差別殺人/連鎖/司法と福祉の狭間で 第6章 対峙 敬称の理由/11分間/手紙/叱ってくれる人 第7章 罪科 死刑囚の心/控訴取り下げの理由/喪失の痛みを抱えて など

詳細情報

ISBN
9784065403044
出版社
講談社
出版日
2025年7月9日
カテゴリ
アニメーション