植物はなぜ薬を作るのか
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薬学

植物はなぜ薬を作るのか

斉藤 和季

文藝春秋2017年2月17日

(21)

あらすじ

ゲノム科学の進展で、今、薬用植物の世界が熱い! ポリフェノール、カテキン、フラボノイドなど、今や日常用語として使われている植物由来の成分です。モルヒネやキニーネ、ヤナギの成分から作ったアスピリン、生薬を用いる漢方薬など、人間は古代から植物の作る薬を使ってきました。しかし、つい最近まで、なぜ、どのように植物が薬を作るのかは解明されていなかったのです。 その根源的なメカニズムがわかってきたのは、2000年代に入って植物のゲノム配列が決定されてからのこと。「動かない」選択をした植物が「生き残り」戦略として、動物などの捕食者から身を守るため、いかに巧妙なシステムで「毒」のある成分を作るのか。しかも、その「毒」から自らを守るためにどのような方法を採っているのか。その「毒」には抗がん薬の元となる成分も含まれます。 そうした巧緻なしくみが、ゲノム科学の発展により遺伝子レベルで突き止められるようになってきました。中国からの輸入が困難になりつつあるカンゾウ(甘草)の成分も人工的に作ることが可能になるなど、最先端のバイオテクノロジーにも触れつつ、驚くべき植物の戦略を明らかにします。 ケシを原料とする鎮痛薬モルヒネ 解熱鎮痛薬アスピリンはヤナギの成分から お茶やコーヒーに含まれるカフェイン 天然甘味料となるグリチルリチンを含む甘草 植物からの万能薬ーーポリフェノール 乾燥と紫外線を防ぐフラボノイドとアントシアニン ニチニチソウが作る抗がん薬ビンカアルカロイド タイヘイヨウイチイから発見された抗がん薬 パクリタキセル(タキソール)

書籍情報

ISBN
9784166611195
出版社
文藝春秋
発売日
2017年2月17日
ジャンル
薬学
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