学校では教えてくれないシェイクスピア
書籍概要
16世紀末から現代までをタイムトラベル! 舞台芸術史研究者で不真面目な批評家・北村紗衣×男子高校生の5日間の講義録。 シェイクスピアに興味のなかった高校生たちが、「読むのが面白くなってきました」「シェイクスピアに近づけた気がする」と。そう感じた理由は? シェイクスピアと友達になれる6つのポイント 1.「無限の多様性」。暴力的な残酷描写や下ネタ満載。悲劇でもギャグやドタバタ満載。面白おかしいところと悲しいところが混在、緩急のメリハリがある作品群。 2.喜劇、悲劇、史劇、問題劇……、意外に多いロマンティック・コメディの恋愛ものなど、作品の全容がわかる! 3.良い人なのか悪人なのかもわからない。みんなシャレが好き。おしゃべりだけれど、観客が本当に知りたい物語の肝は絶対教えてくれない。登場人物たちの魅力と謎。 4.「巨匠」だからっておじけづかなくて大丈夫。シェイクスピアにも遠慮せず突っ込み、とことん楽しもう! 流通、経済効果、帝国主義ーー周辺をどこまでも探る。 5.シェイクスピアは「今の私たち」のために芝居を書いた! 政治の駆け引き、抑圧と差別、人種、ジェンダー……どの時代の、どの地域の人とも一緒に生きるシェイクスピア! 6.イラスト多数。登場人物が、役者たちや舞台が目に浮かぶ! 16世紀の舞台を、当時の人たちと一緒に見に行っているような気持ちを味わう。 シェイクスピアは、世の中とつながり、楽しいことを見つけ、人生を面白くするための「突破口」です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 本書ではシェイクスピアをそれだけで完結するものとして考えるのではなく、作品から広がるいろいろな世界を探求します。いわゆる「シェイクスピア入門」的な知識紹介もありますが、観光とか流通とかジェンダーとか人種とか批評理論とか、いったいシェイクスピアと何の関係が……と思うようなこともたくさん出てきます。読んでいただければわかるように、実は全部シェイクスピアからつながって出てくる話です。私にとって、シェイクスピアは世の中とつながり、楽しいことを見つけ、人生を面白くするための便利な窓のようなものです。(プロローグより) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
詳細情報
- ISBN
- 9784255013725
- 出版社
- 朝日出版社
- 出版日
- 2025年9月4日
- カテゴリ
- 文学