あらすじ
バイオサイエンスといえば、誰しもDNAやタンパク質を思い浮かべる。ところが、本書をいったん手にすると、糖や脂質といったこれまで馴染みの薄かった生体成分が実は多彩な生命現象に重要な役割を演じていることを知り驚くに違いない。本書の著者達はこのような信念と熱意をこめて、読者に語りかけている。ヒトゲノム配列の完全決定を目前にして、バイオサイエンスはポストゲノム時代に入ったと言われているが、次の主役は何なのであろうか.糖鎖の世界と脂質の世界は、それぞれの世界で地道に積み上げられてきた知識と技術が、ゲノム科学の成果と融合し、まさに主役の一人に躍り出ようとしている。しかしまだ桜なら2分咲きといったところ、面白そうだからと、これから研究を始めるヒトにとってもまだまだ宝が見つかるはずです。 第1章 糖鎖ワールド 序論 糖鎖構造から糖鎖生物学へ 1-1 シアル酸の分子多様性とその生物学的意味 1-2 糖転移酵素遺伝子によって明らかにされた糖タンパク質糖鎖の役割 1-3 糖ヌクレオチド輸送体 1-4 生体防御と動物レクチン 1-5 ガレクチンーある万能の脇役の物語 1-6 発生における糖鎖情報の役割 1-7 神経系と糖鎖 1-8 先天性グリコシル化異常症 第2章 脂質ワールド 序論 21世紀の脂質研究に期待する 2-1 糖鎖を含むイノシトールリン脂質の生化学 2-2 脂質メディエーターの産生制御 2-3 リポタンパク質と病気 2-4 過酸化脂質と疾病 2-5 スフィンゴ脂質の動態と機能 2-6 膜脂質と情報伝達 2-7 体細胞変異株を用いた膜リン脂質の生合成と機能の研究 2-8 タンパク質の脂質修飾 シリーズ全巻構成はこちら
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