ニュースの政治社会学
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ニュースの政治社会学

山腰 修三
2022年8月29日
勁草書房
雑学・出版・ジャーナリズム
5.0 (1件のレビュー)

書籍概要

ニュースは現代民主主義社会に対していかなる価値をもちうるか? 「政治的なもの」に着目し、ニュースの批判的研究の新地平を示す。 政治・社会理論およびメディア理論を参照しながら、従来のジャーナリズム論の枠組みを超えたニュースと政治の批判的研究の新たなアプローチを提示。原発事故や沖縄問題の事例にニュースの政治的機能を明らかにするとともに、今日のデジタル環境とポスト真実の政治の中で加速化するジャーナリズムの「危機」を独自の視座から分析する。 はじめに 第1部 ニュースの政治社会学とは何か 第一章 「ニュースの政治社会学」の現代的展開  1 ニュースメディアの現実構築機能  2 ニュース研究の系譜  3 ニュースメディアと「政治」の関係をめぐる研究の発展  4 「ニュースの政治社会学」の分析戦略の構想 第二章 ニュースの批判的研究の再検討ーー「意味づけをめぐる政治」から「ニュースをめぐるメディア実践の政治」へ  1 批判的コミュニケーション論と「意味づけをめぐる政治」  2 ニュースの言説分析  3 ラディカル・デモクラシーの言説理論における「実践」と「秩序」  4 ニュースをめぐるメディア実践の政治 第2部 ニュースはいかなる政治的機能を果たすのか 第三章 原発事故をめぐるメディア経験の政治性ーーチェルノブイリ原発事故報道の言説分析を中心にして  1 原発事故をめぐる「危機」と「日常」  2 チェルノブイリ原発事故のメディア経験  3 対抗言説の編成と政治的意味作用の再活性化  4 社会秩序、政治的なもの、そしてニュースメディアの言説実践 第四章 沖縄問題をめぐるメディア言説と「境界線の政治」  1 戦後日本の「平和」と「沖縄」  2 沖縄問題の初期の展開と境界線の政治  3 沖縄ローカルメディアの「反基地」言説  4 「普天間基地移設問題」報道で展開される境界線の政治  5 デジタルメディア環境の中の沖縄問題と境界線の政治の行方 第3部 ニュース文化はどのような危機に直面しているのか 第五章 「ポスト真実の政治」再考ーーニュースの政治社会学からのアプローチ  1 ニュース研究の分析対象としての「ポスト真実」  2 フェイクニュースとポスト真実  3 ポスト真実の政治をめぐるメディア研究  4 ポスト真実の政治の批判的研究のために 第六章 現代日本におけるニュース文化のレジームとその「危機」  1 ジャーナリズムの「危機」  2 ニュース文化のレジーム  3 現代日本のニュース文化の危機の諸相  4 ニュース文化の再生に向けて あとがき 引用・参照文献 索 引

詳細情報

ISBN
9784326351886
出版社
勁草書房
出版日
2022年8月29日
カテゴリ
雑学・出版・ジャーナリズム