カレーの時間
寺地 はるな
2025年8月7日
実業之日本社
その他
4.33 (3件のレビュー)
書籍概要
ふたつの時代をカレーがつなぐ 心にしみる“からうま”な物語 偏屈な祖父と二人で暮らすことになってしまった孫息子・桐矢。昭和の高度成長期にレトルトカレーの営業マンとして働き、カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、半世紀の間、抱えてきた秘密とはーー。生きることのままならなさと愛おしさを描く、スパイシーな味わいの傑作小説。 【感動の声、続々!】 「ひとの持つどうしようもなさ、そこから生まれる愛おしさ。味わい深く余韻ある作品!」 ーー町田そのこさん 「あの時代を生きてきた祖父と、この時代を生きている僕。どうしようもない噛み合わなさと、どう向き合うか。いま必要なテーマをじっくり煮込んだ、これぞテラチ風味の極うま長篇」 ーー瀧井朝世さん 「時を追って進む回想は、それまでただの頑固ジジイだった義景の人物像を、立体的に生々しく浮き上がらせてみせる。なぜ自分の考えを押しつけるのか、なぜカレーを食べている時だけは幸せそうなのか、なぜ強いことを無条件に善だと考えるのか。理不尽にも見えた義景の言動が、一人の人間の生きた証として胸に迫ってくるのだ」 ーー北大路公子さん(解説より)
詳細情報
- ISBN
- 9784408559636
- 出版社
- 実業之日本社
- 出版日
- 2025年8月7日
- カテゴリ
- その他