民衆の敵
ヘンリク・イプセン/笹部博司
2008年12月
メジャーリーグ
エンタメ
レビューなし
書籍概要
イプセンの「民衆の敵」はエンターテイメントとして申し分なく、コメディとして最高で、人間ドラマとして一級で、なおかつ政治劇、社会ドラマとしても極めて深く、本質的である。人間の愚かさ、醜さ、いい加減さをあますことなく描き尽くし、なおかつ突き放していない。そしてそのどうしようもなさからこぼれおちるのは、人間という生き物の魅力である。生きているということは、嘘をつき、間違いを犯し、罪を犯し続けることだ。イプセンはそのことを厳しく断罪しながら、少しも否定はしていない。強く告発しながら、容認してもいるのだ。
詳細情報
- ISBN
- 9784434127861
- 出版社
- メジャーリーグ
- 出版日
- 2008年12月
- カテゴリ
- エンタメ