あらすじ
自己表現、対人関係が 「うまくいかない」 のは、なぜか? 愛着の持ち方が大人の人生を制限する、 3つのタイプと治し方を精神科医が解説。 生まれた赤ちゃんは、自然と母親にくっつきます。 母親が、うわべだけの反応をする、無視する、拒絶する… …そういった愛情不足によってできた「心の傷」は後々までその子を苦しめて、自己表現や対人関係など、時には人生を制限することもあります。 これが「愛着障害」です。 子の不登校、拒食症、また大人になってからのうつ病、神経症、多重人格などは愛着障害と深い関係があります。 人は制限された自分の人生に気づくことで、それを自然に修正していくことができます。 もっと自由に、幸せに生きるためにーー 誰もが心の内に持っている愛着欲求について解説します。 はじめに 第一章 愛着障害という心の傷 -- 不安と自責感と 1 愛着形成とは「安心」と「自己肯定感」を得ること 2 愛着障害とは「不安」と「自責感」を抱えた心の傷 3 愛着欲求は人生を動かす最大の「力」 4 自分では見えない愛着欲求の「実現レベル」 5 幼少時に決まった「安心の広さ」が大人になっても続く 第二章 大人の愛着障害に三段階の重症度 1 愛着についてのまとめ -- 愛着欲求・愛着形成と愛着障害 2 愛着障害の三段階のレベル 3 拒食症や不安症、うつ病発症の要因になる 第三章 もっとも重い愛着障害〈レベル3〉-- 虐待を受けた場合 1 あえて「子ども虐待」問題を取り上げる理由 2 心理的虐待で潰される愛着欲求 3 反応性アタッチメント症 --A君の場合 4 脱抑制性対人交流症 --Bちゃんの場合 5 愛着障害の原型とその軽症バージョン 6 「私はいない」 -- 自己を保てなくなる症状 7 愛着の復活 第四章 誰にでもある〈レベル2〉〈レベル1〉-- 人生を制限する「大人の愛着障害」 1 素直な自己主張ができない損失 -- 人生を制限するもの1 2 人に甘えられない損失 -- 人生を制限するもの2 3 うつ病・不安症・やせ症で苦しむ損失 -- 人生を制限するもの3 4 悩みを引きずることの損失 -- 人生を制限するもの4 5 配偶者選択を狭める損失 -- 人生を制限するもの5 第五章 愛着障害で苦しんだからこそ「人は飛躍的に成長する」 1 愛着障害が社会を作り変える大きなエネルギーを生み出す 2 社会福祉の会社を立ち上げた彼の行動 3 精神医学に変革をもたらした愛着障害 第六章 「大人の愛着障害」の治し方 ステップ1 これまで自分を動かしてきた「力」に気づくこと ステップ2 満たされなかった愛着欲求の代わりをしてきた行動を知ること ステップ3 満たしてきた自分を褒めてあげること ステップ4 小さなことから愛着欲求を満たしなおしていくこと おわりに -- 愛着欲求は生きること 参考文献 イラストレーション=岡本かな子