あらすじ
よかれと思って行ったことが,結果として好ましくない結末を引き寄せてしまう,…そういった場面は多々あります.--そう,医療現場でも. 成功や進歩の過程には「失敗」がつきものです.とはいえ,医療現場では,患者さんの生命や健康に重篤あるいは不可逆なダメージを与えてしまう状況を「気づかなかった」で済ませるわけにはいきません. 薬物治療がもたらすキケンな場面を見逃さないために,今日からできることは何でしょうか.本書では,課題解決のヒントとなる30以上の事例をもとに,処方監査や情報収集・聞き取りでの注意点を整理しました.明日にも直面しかねない“激ヤバ”な状況を察知し,見分ける力を一緒に養いましょう! ■激ヤバ事例編 黙って素通りしてはいけないハイリスク処方箋 ▽循環器領域編 1.不整脈治療が開始されたとき(1) 2.不整脈治療が開始されたとき(2) 3.抗不整脈薬の怖さ 4.不整脈治療薬が追加されたとき(1) 5.不整脈治療薬が追加されたとき(2) 6.心不全にNSAIDs(1) 7.心不全にNSAIDs(2) 8.抗ヒスタミン薬は侮れない 9.ニューキノロン系抗菌薬×心疾患患者 10.三叉神経痛治療薬が開始されたとき 11.Ca拮抗薬にこの併用は? ▽腎機能低下編 1.医原性AKI 2.CKD×NSAIDs 3.薬剤性元気喪失 4.入院,そのとき持参薬は? 5.健康食品の併用 6.アザチオプリンとアロプリノールの併用 7.血液透析患者の心停止・結腸切除 8.浮腫んでいるからすぐループ 9.亜鉛がああええんや 10.CKD患者への帯状疱疹治療の選択肢 11.CKD×酸化マグネシウム製剤 12.意図しないアルミニウム負荷 ▽初診外来・救急編 1.怪我の悪化にセファレキシン 2.鼻炎薬の中断がショックにつながる!? 3.オーバードーズ 4.湿布薬で呼吸困難? 5.ステロイド軟膏で治らない皮疹 6.下痢止めが心臓を止める!? 7.“使える薬がない!?” アレルギー歴に翻弄 8.転倒リスクが重なった日常処方の末路 9.新型コロナウイルス治療薬の相互作用 10.“効かない薬”を渡し続けていませんか? ■処方カスケード編 治療方針を見直したいリスク未評価な処方箋 1.[総論]処方カスケードが発生しやすい状況とは? 日常業務でできる対処法は? 2.[各論]現場でみられる処方カスケード 〜本来ならば不要な薬剤が追加されるまで〜 3.なんでも薬を疑う前に… 薬剤師に求められる臨床力のはなし □Series ・最近のコクシ:中止・変更の提案 ・ハマゾン.co.jp:予測不能な未来を予想する ・プレイバック物化生:抗体のトリセツ ・漢方検分録 ケースで学ぶ漢方薬の安全チェック: 患者の副作用チェックとともに効果を確認して,漫然とした処方を避けよう