1975年5月16日午後12時35分。エベレスト日本女子登山隊の副隊長・田部井淳子は、世界最高峰に女性として初めての足跡を記した。「白い山」にあこがれて山岳会の扉をたたき、憑かれたように週末ごとの山行を重ねた青春時代から、結婚し、母となってからも夢を追い続け、8848メートルの頂を極めるまでの半生を綴った初の著作。