昭和十九年六月、孤立無援の東部ニューギニアで味方部隊の再来を信じて篭城した日本軍兵士十七名。熱帯雨林の下、飢餓と悪疫、そして掃討戦を克服して生き残った四人の男たちのサバイバル生活を克明に描いた体験記。敗戦を知らず、十年間の“生存”に挑んだ逞しき日本兵たちのノンフィクション。