帝国日本による植民地統治下で「近代化」が進められた台湾。産業資本の導入は鉄道をはじめ交通インフラを整備して移動空間を拡張し、「観光される風景」としての台湾を創出した。膨大な史料の読解とポストコロニアルな方法で近代アジア史の死角を照らす労作。