あらすじ
海防戦艦とは、巨砲を携え、分厚い装甲でその身を鎧った海防艦、小型の戦艦である。 近代的な航洋型戦艦の成立と相前後して誕生し、各国で相応の数が建造されたものの、弩級戦艦が出現すると、わずかな例外を除いてほとんど顧みられることがなくなった。 ごく一部の国においては第二次世界大戦に至るまで主力艦であり続けたが、大半は沿岸防御用の補助艦であったり、より大型の航洋型艦艇を獲得するまでの仮初めの存在であるに過ぎず、これまで系統的・網羅的に語られることはなかった。 本書では、「戦艦」であるという点に重きを置いてこの艦種を独自に定義し、巻頭カラー頁を含め、400枚以上の写真と150枚を超える艦型図・砲塔図を交えて、歴史上全ての海防戦艦の設計・建造・運用について詳らかにする。 【CONTENTS】 □海防戦艦を主力艦とした国々 ■デンマーク 砲塔艦・モニター・装甲砲廓艦 海防戦艦『ヘルゴラン』 非装甲大口径砲艦 海防戦艦『イーヴァ・ヴィトフェルト』 再びモニター 海防戦艦『ヘアロフ・トロレ』級 中口径砲装甲艦 未成海防戦艦 ■スウェーデン モニター・装甲砲艦・非装甲砲艦 海防戦艦『スヴェア』級 海防戦艦『オーデン』級 海防戦艦『ドリスティゲーテン』 海防戦艦『アラン』級 海防戦艦『オスカル2世』 海防戦艦『スヴァリエ』級 未成海防戦艦 ■ノルウェー モニター 海防戦艦『ハーラル・ホールファグレ』級 海防戦艦『ノルゲ』級 イギリス海軍巨砲モニター艦 ■フィンランド 海防戦艦『ヴァイナモイネン』級 □海防戦艦を補助艦とした国々 ■フランス 『トナン』『フューリュー』 『テリブル』級 『ジュマプ』級 『ブヴィーヌ』級 『アンリ4世』 ■ドイツ 『ジークフリート』級 『オーディン』級 ■ロシア/ソ連 『アドミラル・セニャーウィン』級 ■日本 『見島』『沖島』 □海防戦艦を過渡期に保有した国々 ■オーストリア=ハンガリー 『モナルヒ』級 ■オランダ 『エファーツェン』級 『コーニンギン・レゲンテス』級 『マールテン・ハーペルツォーン・トロンプ』 『ヤコブ・ファン・ヘームスケルク』 『デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン』 ■ギリシャ 『イドラ』級 ■アルゼンチン 『リベルタ』級 ■ブラジル 『マレシャウ・デオドーロ』級 ■メキシコ 『アナウァク』 ■タイ/シャム 『スリ・アユタヤ』級