あらすじ
夭折の天才アニメ監督の遺作にして、世界中で高評価を得た『パプリカ』-- その類まれな設計図=絵コンテが初めての書籍化!! ■世界が認めた今ワールド 日本が世界に誇るアニメーション監督の一人として、ハイクオリティな作品を継続して生み出していた今 敏監督。しかし、次作を世界中から待ち望まれながらも、2010年8月4日、46歳という若さで亡くなられました。 そんな今監督の遺作となったのが、筒井康隆原作による長編アニメーション『パプリカ』。 2006年に公開された長編第4作目となる同作は、アニメーションの神髄ともいえるメタモルフォーゼを描くいた数々のシーンが観るものの心を捉え、数多くの映画祭に招待され、さまざまな賞を受賞しました。 物語は近未来、夢を共有する装置DCミニを使用する天才サイコセラピストと夢探偵パプリカというふたつの顔を持つ千葉敦子は、DCミニを悪用して他人の夢に強制介入して精神崩壊させる事件を解決すべく調査を始めるが……筒井康隆の傑作小説をオリジナリティあふれるイメージで描きつくした『パプリカ』は、エンタテインメントと映像の実験性が見事に両立した稀有な作品となり、原作者である筒井康隆氏も「とても満足している」と高く評価しています。 ■類を見ない緻密な絵コンテ、初書籍化 今監督が自ら描く絵コンテは特徴的で、そのすべてが緻密に描かれていましたが、初監督作『パーフェクトブルー』(PERFECT BLUE)のころから比較しても、レイアウト指定までを描ききるそのポテンシャルは、この『パプリカ』で頂点を極めており、映像演出の教科書と言えるかもしれません。 そんな『パプリカ』の絵コンテですが、これまでは今監督がご存命中の2007年5月に発売されたDVD2枚組による限定版「デラックス・ボックス」(販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)に「ストーリーボードブック」として同梱されていたのみで、書籍としてまとめられてはいませんでした。絵コンテ部分以外の記事をまったく刷新し、新たな装いで初めての書籍化となります。 ■内容=新規取材&解説で読み解く『パプリカ』 ○628ページにわたる絵コンテ全頁 ○生前の今監督へのインタビュー(ロングバージョン) ○「パプリカ」製作にいたる契機となった「アニメージュ」誌上での筒井康隆&今 敏対談 ○原作者・筒井康隆への新規インタビュー ○今作品すべてを担当した元マッドハウス取締役・丸山正雄への新規インタビュー ○アニメ評論家・氷川竜介による「パプリカ」解読 ●プロフィール:今 敏(こん さとし) 1963年、北海道生まれ。 武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科卒業。 漫画家として単行本『海帰線』(1990)『ワールドアパートメントホラー』(1991、いずれも講談社刊)を出版。 漫画からアニメーション業界に活動の中心を移し、1998年長編映画『パーフェクトブルー』で監督デビュー。 以後、監督オリジナルによる映画『千年女優』(2002)『東京ゴッドファーザーズ』(2003)、TVシリーズ『妄想代理人』(2004)、2006年に筒井康隆原作による映画『パプリカ』公開。2007年に短編アニメ『オハヨウ』NHKアニ*クリ15で放送。 監督以外の仕事として、ウェブサイトのために書かれたテキストを集めた単行本『KON'S TONE 「千年女優」への道』(2002、晶文社刊/2013、復刊ドットコム刊)出版、NHK番組「デジスタ」のキュレーターや専門学校「アートカレッジ神戸」で講師を担当。 2008年4月からは武蔵野美術大学・映像学科の客員教授に就任。 2010年8月24日膵臓癌のために急逝。享年46歳。 2011年8月12〜8月24新宿眼科画廊にて今 敏回顧展「千年の土産」開催。 2012年7月16日〜8/25武蔵野美術大学 美術館・図書館にて今 敏三回忌回顧展「夢みる人 今 敏」開催。 2012年8月26日今 敏の第2エッセイ集『KON'S TONE II』(コンズトーン・ツー)株式会社KON'STONEより発売。 【受賞歴】 『パーフェクトブルー』 ・ファンタジア’97(カナダ)グランプリ ・ファンタスポルト’98(ポルトガル)ベストアニメーション賞 ・Bムービー・フイルム・フェスティバル2000(アメリカ)Bムービー・アワード・長編アニメ部門 『千年女優』 ・第5回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門大賞 ・2003年度東京アニメアワード 劇場映画部門最優秀賞 ・第57回毎日映画コンクール 大藤信郎賞 ・第8回アニメーション神戸 作品賞・劇場部門 ・ファンタジア’01(カナダ)最優秀アニメーション作品賞&芸術的革新賞 ・第33回シッチェス・カタロニア国際映画祭(スペイン)最優秀アジア映画作品賞 『東京ゴッドファーザーズ』 ・第7回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門優秀賞 ・第58回毎日映画コンクール アニメーション映画賞 ・第18回デジタルコンテンツグランプリ 経済産業大臣賞 作品表彰の部 ・2004東京アニメアワード 個人部門/監督賞 ・第24回ベルギー