白洲正子と歩く琵琶湖 江北編ー山、命生む母性への祈り
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白洲正子と歩く琵琶湖 江北編ー山、命生む母性への祈り

大沼 芳幸
2019年4月20日
海青社
紀行・旅行エッセイ
レビューなし

書籍概要

随筆家 白洲正子は近江に足しげく通い、自身の紀行文の題材として数多くその地を取り上げた。 本シリーズでは、「古きカミに対する感謝と畏敬の念を忘れてはならない」という彼女の想いに共鳴し、その作品を引用しながら近江の文化をめぐる。 『江南編』では、自然に宿るカミの姿と、カミと仏が融合する聖地を案内します。『江北編』では、琵琶湖の水源をなす近江の山を取り上げ、山々が生み出す最高の恵「水」に対する感謝とここから派生する祈りについて解説しました。最終刊『湖水編』(2020年4月頃予定)では、「天台薬師の浄土」と謡われた琵琶湖そのものに焦点を当て、湖と人とが造り上げた「琵琶湖という文化」を解説します。  著者自らが撮影した各画像には、比較的長文のキャプションがつく。このシリーズはこれを拾い読みしていくだけでも、近江の文化を十分堪能できる。従前の「白洲正子本」とは一線を画す書。 序章 山、命生む母性への祈り 第一章 「比良」-琵琶湖を生み、そして見つめる山並み  一 比良の峰に宿るカミ  二 シコブチ明神……比良の恵みを運ぶ神  三 比良が溶け込む庭園……旧秀隣寺庭園  四 水が生まれ旅立つ……池の沢庭園 第二章 「鈴鹿の山」  ー賑わいを生む山並み  一 龍神を生み見護る山の視線……綿向山  二 蛇神小野時兼の幻影……熊野神社  三 鈴鹿の巷……奥永源寺政所  四 木に暮らしをゆだねる民……木地師  五 流浪する貴公子……惟喬親王  六 山を駈ける者たち……蛭谷・君ヶ畑と氏子狩  七 神を創造した木地師の村  八 異国をも結ぶ鈴鹿の山並み……湖東三山  九 暮らしを結ぶ山の道・水の路……犬上川に沿って  十 鈴鹿の息吹が降り立つ処……多賀大社 第三章 「伊吹山」-荒ぶる、しかし優しき神の坐す山  一 日本武尊と伊吹の神  二 伊吹山護国寺と修験の山  三 伊吹山四カ寺  四 様々な伊吹の恵み  五 伊吹山の水……命を与え、そして宿す  六 水の女神……太平寺十一面観音 第四章 「己高山」-十一面観音が護る山  一 己高山と鶏足寺  二 十一面観音……それは水を生み出す女神  三 木に宿るもの……十一面観音の造形  四 鶏足寺……水源の寺  五 石道寺十一面観音……観音様と見える  六 向源寺十一面観音……白山比羊の幻影  七 医王寺十一面観音……山に帰った観音様  八 安念寺いも観音……戦火をくぐり抜けた観音様  九 櫟野寺十一面観音……大地に根を下ろす観音  十 安住の地を得た観音様……湖北観音の里

詳細情報

ISBN
9784860993405
出版社
海青社
出版日
2019年4月20日
カテゴリ
紀行・旅行エッセイ