詩ふたつ
長田 弘/グスタフ・クリムト
2010年06月
クレヨンハウス
美術
4.56 (46件のレビュー)
書籍概要
長田弘の「絆」の詩篇に、クリムトの樹木と花々。人生のなかでときに訪れる悲しみに、静かにそっと寄り添う、とてもやさしくあたたかい詩画集です。 収録 『花を持って、会いにゆく』 『人生は森のなかの一日』 本書/帯より 「すべての、それぞれの愛するひとを見送ったひとに」 落合恵子 母を見送った季節が、まもなくやってくる。喪失の悲しみをいやすことはできないし、 その必要もないと考えるわたしがいる。なぜならそれは、まるごとの、そのひとを愛したあかしであるのだから。 悲しみさえもいとおしい。けれども、どうしようもなく、こころが疼くとき、 長田弘さんの、この、ふたつの「絆」の詩を声にだして読む。人生に余分なものは何ひとつない、と。 ------ どこにもいない? 違うと、なくなった人は言う。 どこにもいないのではない。 どこにもゆかないのだ。 いつも、ここにいる。 歩くことは、しなくなった。 ---本書よりーーー
詳細情報
- ISBN
- 9784861011726
- 出版社
- クレヨンハウス
- 出版日
- 2010年06月
- カテゴリ
- 美術