あらすじ
循環器疾患病院前救護の羅針盤 より適切な病態把握と搬送先医療機関選定のために PACC(Prehospital Acute Cardiac Care)コースでは,病院前における循環器疾患の病態を早期に把握し,適切な医療機関へ搬送するまでの一連の過程を学習します。 本書では,見逃してはならない循環器疾患の病態や12 誘導心電図の基本的な判読方法,典型的な心電図所見に至るまで,わかりやすく解説しています。 本書の特徴 ・PEMECコースとの整合性を図りつつ,12誘導心電図の判読や循環器疾患にかかわる観察・処置について解説しました。 ・循環器疾患において代表的な「胸痛」「呼吸困難」「腰背部痛」「動悸」「失神・めまい」の5症候に関し,15のケースシナリオ・ケースマップを紹介しています。 ・各シナリオごとに典型的な心電図を掲載しました。12誘導心電図判読の実践的な学習に役立てていただけます。 PACC総論 1 イントロダクション 1 循環器病対策に関する法整備 2 PACCとは 3 循環器救急疾患病院前救護の標準化に向けて 4 他の標準化コースとの関係 2 PACC の概略 1 PACC の目的 2 PACC で使用する用語 3 PACC アルゴリズムの概要 3 PACC アルゴリズム Step 1:状況評価 Step 2:初期評価 Step 3:情報収集およびバイタルサインの測定 Step 4:判 断 Step 5:全身観察/重点観察 Step 6:評価・ファーストコール・特定行為 Step 7:車内活動 4 ACS に関連する心電図所見 心電図の基礎知識 1 胸痛を伴うST 上昇 2 T 波増高(hyperacute T wave) 3 胸痛を伴うST 低下/狭心症が既往にあるST 低下 4 症候性徐脈 5 不安定な頻拍 5 胸痛をきたす代表的な疾患 1 急性冠症候群(ACS) 2 急性大動脈解離 3 肺血栓塞栓症 4 緊張性気胸 5 特発性食道破裂 6 心不全 1 心不全の病態 2 心不全の原因 3 心不全の分類 症候別各論 PACCのシミュレーショントレーニング 1 PACC コースの概要 2 PACC コースのシナリオ 3 ケースマップ 4 ケースマップ内の略語・表現 5 トレーニングの進め方 1 胸 痛 「胸痛」と聞いたらこれだけは忘れない 現場活動のポイント ケースシナリオ ーCase 1:下壁梗塞 ーCase 2:急性心膜炎 ーCase 3:前壁中隔梗塞 ーCase 4:主幹部閉塞 2 呼吸困難 「呼吸困難」と聞いたらこれだけは忘れない 現場活動のポイント ケースシナリオ ーCase 5:肺血栓塞栓症 ーCase 6:急性心不全 3 腰背部痛 「腰背部痛」と聞いたらこれだけは忘れない 現場活動のポイント ケースシナリオ ーCase 7:急性大動脈解離(Stanford B) ーCase 8:急性大動脈解離(Stanford A) ーCase 9:腹部大動脈瘤破裂 4 動 悸 「動悸」と聞いたらこれだけは忘れない 現場活動のポイント ケースシナリオ ーCase 10:発作性上室頻拍(PSVT) ーCase 11:心室頻拍 5 失神・めまい 「失神・めまい」と聞いたらこれだけは忘れない 現場活動のポイント ケースシナリオ ーCase 12:トルサードドポアンツ ーCase 13:大動脈弁狭窄症 ーCase 14:徐脈頻脈症候群 ーCase 15:無痛性心筋梗塞