あらすじ
2024年7月3日、最高裁大法廷が、旧優生保護法に基づいて実施された強制不妊手術に関する国家賠償請求訴訟の5件の上告審において、旧優生保護法による被害について、除斥期間の適用を制限するとの統一的判断を示し、国に対して被害者への損害賠償の支払いを命じた。これまで、旧優生保護法国賠訴訟に関しては、全国各地の地方裁判所及び高等裁判所において、除斥期間の適用の有無について判断が分かれてきたが、本判決によって、除斥期間の適用が制限され、国は被害者である原告らに対して賠償金の支払義務を負うことが明確になった。この判決が出たことで、「ハンセン病に関する諸問題について一定の解決がされた」という声が存在する。 しかし、ハンセン病問題を生み出した原因を探り、自分事として考えなければ、第二、第三のハンセン病問題が発生する可能性ある。我々は、ハンセン病問題を見つめ、その教訓を確かなものとするために風化させてはならない。 本書は、我が国におけるハンセン病問題の歴史を紐解き、どのようにハンセン病問題が生み出されたのかを一般的・網羅的に記述し、ハンセン病問題の根底に存在する核を炙り出していく。 はしがき 第1部戦前・戦中のハンセン病問題の歴史 第2部戦後のハンセン病問題の歴史 第3部3つの差別事象から考える差別と偏見の所在 第4部ハンセン病問題をめぐる一連の裁判 第5部ハンセン病問題の今ーー未来につなぐ 参考文献一覧 近現代日本ハンセン病関係年表 写真提供 著者略歴
書籍情報
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