突然の心臓発作で倒れ、十三分間の心肺停止、十日間の昏睡状態ののち奇跡的に意識を回復した著者が、このときの臨死体験と生きる意味を語る。清浄無垢で至福に包まれていた「あの世」と、障碍だらけで苦楽に満ちている「この世」は表裏一体だった。「戻ってきた」著者が見た娑婆世界の輝き。すべての障碍は生きていることの証。