教養としての量子コンピュータ
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科学・技術

教養としての量子コンピュータ

藤井啓祐

ダイヤモンド社2025年11月20日

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あらすじ

2025年は「量子力学100年」記念の年である。日本科学未来館では、2025年4月から「量子コンピュータ」に関する常設展示を新たに公開した。さらに「大阪・関西万博」では、量子コンピュータについての企画展示がされた。「量子力学100年」である今年は、特に量子コンピュータへの関心が高まり、話題になっている。 いまChatGPTやGeminiなど生成AIの利用が当たり前になりつつある。しかし、10年前までは、生成AIを一般の人が扱うようになるとは誰も考えていなかった。量子コンピュータが生み出すものは、生成AIと同様、当たり前に使われるようになると著者は語る。 量子コンピュータの実用化に向けて、GoogleやIBM、Microsoft、富士通などの企業や、世界で多くのスタートアップが動き出している。量子コンピュータが実用化されることで、ChatGPTより賢いAIや量子医療、人工光合成などが実現するようになる。遠い話に感じるかもしれないが、量子コンピュータの実用化によって、私たちの日常やビジネスシーンが大きく変化する可能性は高い。 そんな日常の変化、社会の変化においていかれないためにも、量子コンピュータを教養として身につけることは今後求められるようになるだろう。 本書は、大阪大学教授である藤井啓祐氏が、量子コンピュータの歴史から最先端の研究、量子コンピュータが実現した未来まで、明快に伝える入門書である。 研究の最前線に立つ著者の知見を活かし、量子コンピュータについて余すことなく面白くまとめた一冊となる。 はじめに  第1章 量子力学100年史 世界をつくるもの/社会を変えた物理学/量子力学の父マックス・プランク/アインシュタインが見つけた「光」の秘密/神々のオセロ/「一〇〇京分の一秒」の光を作る/ミクロ世界を精密制御/「神はサイコロを振らない」 など 第2章 量子コンピュータ革命 革命の前夜と量子マネー/量子アニーリングマシンの登場/エヌビディアの伸長、インテルの挫折/擬似量子コンピュータ?/量子らしさをめぐる論争/量子の冒険のはじまり/量子ゲートと量子回路 など 第3章 実用化をめぐる激戦 グーグル量子超越実験/IBMの反論とビットコインの暴落/人間の脳は量子超越か?/中国の躍進と古典コンピュータの逆襲/量子コンピュータvsスーパーコンピュータ/国産量子コンピュータ始動/シュレーディンガーの猫/グーグルの成果は世界初/魔法を使う量子コンピュータ など 第4章 量子コンピュータのある未来 AIを使える人、使えない人/医学界で起きた革命/カエサル暗号とエニグマ暗号/クレジットカード決済を守るRSA暗号/シャープやトヨタが取り組む「最適化」/量子コンピュータは金融業界を救えるか/量子コンピュータが描く未来 など おわりに 巻末コンテンツ案内 もっと深く知りたいあなたのための量子極小辞典

書籍情報

ISBN
9784478122266
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2025年11月20日
ジャンル
科学・技術
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