戦術の研究と新兵器の開発に明け暮れ、戦争遂行の絶対条件となる兵站・補給を軽んじた日本の戦争指導者。世界三位の船舶量を保有する大海運国でありながら三年九ヵ月の戦争間に壊滅した商船隊はどのような航跡を辿ったのか。大戦争の裏方となった戦時輸送船の戦いを日英のロジスティックスの懸隔に見る話題作。