あらすじ
ヨーロッパ中に散らばる「廃墟」は、私たちに何を問いかけているのか? さまざまな難問に直面するヨーロッパ各地を丹念に取材し、 〈崩壊の現場〉からこの世界の現在と未来を考察するルポルタージュ。 《破滅の後には再生がある。湿潤な気候の日本では木造家屋が朽ち果てて自然に戻り、 その上に新たな社会が上書きされるのに対し、広大で乾いた欧州の大地では、 石造りの建物が廃虚となって存在感を示し続ける。 その痕跡を日々目にし、そこから教訓を学びつつ、人々はその隣に新たな社会を建設する。 欧州の廃虚をめぐる本書は、したがって破壊の過程をたどるとともに、そこに潜む再生への道筋を探る旅ともなるだろう。》 (本書「はじめに」より) <内容より> ▼チェルノブイリ原発事故で無人となった街 ▼戦前大いに栄え、戦後は朽ち果てたピレネー山中の乗換駅 ▼頓挫した南イタリアの産業振興策の残骸 ▼EU離脱を多くの住民が支持した英国のラストベルト ▼内戦や虐殺の歴史を経て分断が定着した街 ▼極端な人口減少によって衰退へむかう国家 ▼ホロコーストの記憶を発信しつづけている収容所跡地 ……
書籍情報
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